この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
銀狼
第5章 逃走
「せっかくの獲物が泥まみれでは食欲も失せる…」
「……ハァ……ンっ…」
「洗ってやるんだ。有り難く思え」
「…っ…ふざけないで……!! 」
反抗的に声を上げるセレナ。
だがその身体は、銀狼からの辱しめにウブな反応を示してしまう。
豊かな膨らみが男の手の形に歪められ、否応なしに頭が官能的に染まって…──。
「…ぁぁっ、…そんな…!」
そればかりか、銀狼は片手をセレナの下半身へと伸ばしてきた。
柔らかな秘肉に銀狼の指がくい込み…ゆっくりと圧される。
「……はぁ‥‥ンッ…んんっ…」
「……」
「やっ‥‥ケホッ……ハァ…ハァ……ケホッ‥…!! 」
銀狼はこれで獲物を洗っているつもりなのか。
…いや、そんな筈はなかった。
秘裂を前後に擦り続ける指の動きは厭らしい。
「もう‥…ハァ、やめてぇ……」
彼女の中からドロリと現れた蜜が清らかな水に溶け込んだ。
“ この男は、わたしを試しているんだわ…っ ”
セレナは歯を食い縛った。
逃げたい
この屈辱的な状況から抜けださなければ。
なら、しがみつくこの手を離しさえすればいい。
“ でもそれは…… ”
でもそれは、同時に自身の死を示している…。
命をとるか…
貴族としての、いや、ひとりの女としての誇りを選ぶか…
この状況で試されている。
“ ──…死ぬのは怖い ”
けれどどうせ、わたしは狼に喰われるんだ
どちらを選んでも、わたしは──
「──…」
セレナは、しがみつく腕の力を徐々に弛めた
──その顔は泣いていた