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お嬢様、隷奴悶絶‼ 可憐な乙女は中年童貞に救いを求め…?
第8章 :誘拐者が抱く歪んだ思慕の情

翌日、洋助は通常通り出勤していた。
学園の生徒である令嬢を誘拐した翌日、早々に職員が姿を消したとあっては疑いの目が向けられるのは当然の事だ。
そもそも、洋助が愛菜の拉致に関与したのは、浜尾から“闇バイト”を持ち掛けられたからだった。
とはいえ、正式なバイトのはずもなく、慶陽大学附属女子高等学校の有力OBと懇意の浜尾からの脅迫によるものだった。
洋助がこれまで職を転々とし、非正規社員にしかなれなかった理由。
それは就職氷河期世代という受難に遭ったため――――のはずもなく、高校時代身内に極悪な犯罪者がおり、一家離散の憂き目に遭ったためだ。
洋助自身、そのことをひた隠し、姓も母方に変え、恥を忍ぶように生きてきた。
が、地元、いや出身県内ではその事件を知らぬ者はおらず、ネットが盛んに使用され始めた年代ときて、どこに行っても洋助の存在は多くの人が知るところとなる。
犯罪加害者の救われぬ現実を思い知らされた半生だったのだ。
運よく首都での、雇用拡大事業に乗っかり、上京して得たのが、今の仕事だが、なぜか浜尾は洋助の“存在”を知っており、ソレを露見させることを仄めかしたのだ。
(犯罪者の縁者は犯罪者になるしかないっていう事か…)
洋助は自虐的な想いを抱き、ため息をつく。
だが、彼の心を占有しているのは、意外にも自分が誘拐に加担したことではなかった。
(あの娘、どれだけ聡明なんだよ。人生何周目だ?)
顔見知りとはいえ、蘇生のしれぬ男と信頼していた運転手にさらわれ、凌辱紛いの目に遭わされようとも、愛菜は終始達観した様子で毅然と振舞っていた。
しかも、中年男である自分のマラを愛しむように愛撫してくれた美少女の姿は淫靡でかつ可憐でもあった。
不可抗力で強制されたご奉仕とは思えぬ、濃厚で慈愛に満ちたプレーに、童貞中年はすっかり虜になったのだ。
かねてからのお嬢様好きな趣向に加え、令嬢特有の高貴なまなざしと、虜の身に堕ちた悲壮な決意を秘めた表情にぞっこん惚れ込んだ彼は、娘ほど若い愛菜に恋焦がれているといっていいだろう。
学園の生徒である令嬢を誘拐した翌日、早々に職員が姿を消したとあっては疑いの目が向けられるのは当然の事だ。
そもそも、洋助が愛菜の拉致に関与したのは、浜尾から“闇バイト”を持ち掛けられたからだった。
とはいえ、正式なバイトのはずもなく、慶陽大学附属女子高等学校の有力OBと懇意の浜尾からの脅迫によるものだった。
洋助がこれまで職を転々とし、非正規社員にしかなれなかった理由。
それは就職氷河期世代という受難に遭ったため――――のはずもなく、高校時代身内に極悪な犯罪者がおり、一家離散の憂き目に遭ったためだ。
洋助自身、そのことをひた隠し、姓も母方に変え、恥を忍ぶように生きてきた。
が、地元、いや出身県内ではその事件を知らぬ者はおらず、ネットが盛んに使用され始めた年代ときて、どこに行っても洋助の存在は多くの人が知るところとなる。
犯罪加害者の救われぬ現実を思い知らされた半生だったのだ。
運よく首都での、雇用拡大事業に乗っかり、上京して得たのが、今の仕事だが、なぜか浜尾は洋助の“存在”を知っており、ソレを露見させることを仄めかしたのだ。
(犯罪者の縁者は犯罪者になるしかないっていう事か…)
洋助は自虐的な想いを抱き、ため息をつく。
だが、彼の心を占有しているのは、意外にも自分が誘拐に加担したことではなかった。
(あの娘、どれだけ聡明なんだよ。人生何周目だ?)
顔見知りとはいえ、蘇生のしれぬ男と信頼していた運転手にさらわれ、凌辱紛いの目に遭わされようとも、愛菜は終始達観した様子で毅然と振舞っていた。
しかも、中年男である自分のマラを愛しむように愛撫してくれた美少女の姿は淫靡でかつ可憐でもあった。
不可抗力で強制されたご奉仕とは思えぬ、濃厚で慈愛に満ちたプレーに、童貞中年はすっかり虜になったのだ。
かねてからのお嬢様好きな趣向に加え、令嬢特有の高貴なまなざしと、虜の身に堕ちた悲壮な決意を秘めた表情にぞっこん惚れ込んだ彼は、娘ほど若い愛菜に恋焦がれているといっていいだろう。

