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お嬢様、隷奴悶絶‼ 可憐な乙女は中年童貞に救いを求め…?
第3章 令嬢は使用人にもお優しいようで…
彼女の父は衆議院議員の成瀬川幸四郎、もともとは銀行のオーナー一族の跡取りだが、政界にも人脈が必要と考えた一族の意向を汲んで、政治家に転身した。
幼少期から政財界の大物とも面識がある愛菜は、いわば上級国民の令嬢なわけだが、そんな彼女の人生に昏い影を落とす事件が起こったのは昨年のこと。
祖父の成瀬川伸一郎の乗車するリムジンカーが、交差点を信号無視し、猛スピードで直進。歩行者や自転車を跳ね飛ばし、5名の命を奪い、13人に重軽傷を負わせる悲劇を招いた。
世間が疑念を抱く契機となったのは、リムジンカーが一時逃走し、一時間ほど後にドライバーが現場に舞い戻り、警察に逮捕されたことだった。
リムジンカーは、数キロ離れた場所に留め置かれ、ドライバーが何かの工作をしていた疑惑が浮上したのだ。
それは、実際の運転者が、伸一郎だったのではないかという疑いだ。
上級国民の力をもって、捜査の手を攪乱し、大きな罪から逃げ遂せているのでは、という疑念が、国民の間に根強く残っている。
愛菜も、尊敬する祖父について校内であらぬ噂を立てられ、不快な思いをしたが、その天真爛漫な性格とリーダーシップで、一年を経た今では過去の記憶となっていた。

「“死活問題”なんて随分大袈裟だね。学校部活動じゃないか、気楽にやれよ」
「それはそうなんですけど、さすがに都大会で予選通過の部員がいないなんてことになったら、前代未聞ですよ。部長として立つ瀬ないもの」
と、愛菜は部員と、そして自分の身体能力の低さに少々呆れた様子でため息を吐く。
都内でも有数の名門校である慶陽女子高だが、その学力の偏差値とスポーツの能力は比例しないようだ。
「大丈夫だって、愛菜ちゃんの美貌とレオタード姿の可愛さで予選くらい通るさ」
中年男の軽い卑しさをにおわす発言にも、愛菜は小首をかしげて上目遣いに洋助を問いただすような仕草をしてみせる愛菜。
「宇佐美さん、うちの部が絶望的ってことですかぁ? それに、セクハラになるかも、です。…まぁ、誉め言葉ってことで、解釈しますけど、うふふふ」
朗らかに微笑み、小さく手を振り練習に戻る愛菜。カモシカが走り去るようなその後ろ姿に、洋助は絡みつくような視線を送る――――。
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