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二重生活
第18章 存在論
「彗君……彗君……」

「なに? 鞠香さん」

「彗君……」

もっと、触れて、身体の奥深くまで。
仰向けになり、彗君の手をそこへ誘う。
本数の増やされた指が、奥深くをえぐって、蜜を掻き出す。
めくるめく快感……。


「……アッ……ンッ…………ハァ……ンッ…………あッ……やっ……ダメダメ出ちゃうの……」

「いいよ?」

「出ちゃうからダメ……ほんとにダメ……ダメ……」

左右に身体をくねらせ、指から逃れようとしても、突き上げてくる指。

「ダメ……本当にお漏らし……しちゃう……」

涙声で言うと、手が止まった。

「もう! ダメって言ってるのに……」

鼻をすすると、彗君は笑いながら

「出していいのに。感じてる鞠香さん可愛いし、嬉しいのに。恥ずかしいところも、なんだって全部見せて」

そう言いながらキスをしてくれた。

「お布団濡れたら風邪ひいちゃうよ?」

「はは。じゃ、今度はタオル敷こうね。今日は勘弁してあげるけど、次回はしないから」

「はい……」

「あー、もう、すぐそういう可愛い顔する……。ね、鞠香さん、俺のも舐めて……」

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