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二重生活
第9章 fall in love
韓国料理屋、昔ながらの商店、激安スーパーなどがごったに並ぶ道を歩く。繋いだ手が、熱かった。
彗君がオートロックを開ける間さえ、手は繋がれたままだった。
そして、玄関に入るなり、深いキスをされた。
「彗君……。待って……」
「もう待たない……。俺、ずいぶん待ったよ……。もう、限界越えてる……」
鞠香の存在を確かめるように、きつく抱き締める腕。
他の誰にも感じない安心感と幸福感が、次第に全身を支配していく。
素直になるのが、怖い。
だけど……
舌先を絡めると、彗君の筋肉がこわばるのが伝わってきて、もっともっと感じてほしいと思った。
柔らかな舌と舌が、抱き合うようにお互いを貪る。
「鞠香さん……。鞠香さん……」
名前を呼ぶ声で、これ以上ないくらいに気持ちが昂っていく。
「彗……君……」
「鞠香さん……。鞠香さんの声、耳から離れてくれなくて、もっと聞きたくて、何度も電話しようと思った……。
今は、鞠香さんの可愛い声、ずっと聞かせて……」
「私も……聞き……たい……彗君の……声……。ンッ……アッ……ンッ……」
キスをしたまま、もつれあうように、部屋へ移動する。
彗君の香りがした。
彗君の香りに包まれながら、目の前に彗君がいる幸せに、目眩がした。
「もっと……きつく……抱きしめ……て……離さない……で……お……願……い」
「なんで、そんなに可愛いの……もう、たまんなくなる……」
彗君がオートロックを開ける間さえ、手は繋がれたままだった。
そして、玄関に入るなり、深いキスをされた。
「彗君……。待って……」
「もう待たない……。俺、ずいぶん待ったよ……。もう、限界越えてる……」
鞠香の存在を確かめるように、きつく抱き締める腕。
他の誰にも感じない安心感と幸福感が、次第に全身を支配していく。
素直になるのが、怖い。
だけど……
舌先を絡めると、彗君の筋肉がこわばるのが伝わってきて、もっともっと感じてほしいと思った。
柔らかな舌と舌が、抱き合うようにお互いを貪る。
「鞠香さん……。鞠香さん……」
名前を呼ぶ声で、これ以上ないくらいに気持ちが昂っていく。
「彗……君……」
「鞠香さん……。鞠香さんの声、耳から離れてくれなくて、もっと聞きたくて、何度も電話しようと思った……。
今は、鞠香さんの可愛い声、ずっと聞かせて……」
「私も……聞き……たい……彗君の……声……。ンッ……アッ……ンッ……」
キスをしたまま、もつれあうように、部屋へ移動する。
彗君の香りがした。
彗君の香りに包まれながら、目の前に彗君がいる幸せに、目眩がした。
「もっと……きつく……抱きしめ……て……離さない……で……お……願……い」
「なんで、そんなに可愛いの……もう、たまんなくなる……」