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あなたに抱かれたい
第11章 ドバイの秘書
ドバイの日中の気温は日本では考えられないくらい暑い。
真夏には50℃近くまで上がるらしいが、会社が用意してくれた事務所は高層マンションの一室を借りてくれてエアコンも最新式のもので室内にいる限りは快適だった。
スタッフもすでに現地の優秀な者をヘッドハンティングしてくれて業務は捗(はかど)った。
ドバイでは英語が話せる者が多く、スタッフも皆んな英語が堪能でコミュニケーションには困らなかったが、優秀な人材ゆえにお山の大将気質が多く、エキサイトするとアラビア語で罵り合うのでケンカの仲裁には難儀した。
通訳を兼ねた秘書を雇ってもらえませんかね?
本社にそのようにお伺いを立てると「いいだろう、君が現地で募集をかければいい。そして君が役に立ちそうな人間を雇えばいい」とお許しが出た。
ところが日本と違って求人募集をするにしても要領がわからない。
スタッフの一人に「求人募集をかけたいんだが、どうすればいいのか知っているかい?」と尋ねたところ「あの…よろしければ私の妹を雇ってもらえないでしょうか?」と言ってきたので「通訳を兼ねて僕のスケジュール管理などをしてもらう秘書を探しているんだ。君の妹はそういった監理業務は得意かい?」と聞いてみた。
「それならば是非とも雇ってあげてください。あいつは先月までマネジメントなどの仕事をしていたんですよ」
「本当かい?渡りに船とはこの事だね。
でも、雇うかどうかは面接をさせてもらうのでそれからだけどね」
「ありがとうございます。チャンスをいただけでも感謝します」
「なるべく早く雇いたいので今夜にでも面接したいんだけど連絡しておいてくれないか?」
「ええ、無理にでも都合をつけさせますよ」
面接時刻を夕刻の6時に設定して、スタッフの妹やらが来るのを事務所で待ちわびた。
6時ちょうどに事務所のドアがノックされ、どうぞと入室を促すと「失礼します」と流暢な日本語の返事が返ってきた。
ドアを開けて入ってきたのはアバヤという民族衣裳に身を包み頭髪を覆うヒジャブを組み合せた独特なアラビア女性だった。
「えっと…君が面接を受けにきた女性かな?」
「ええ、アーヤと申します」
そう言ってアーヤと名乗った女性はプロフィールカードを拓哉に差し出した。

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