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あなたに抱かれたい
第11章 ドバイの秘書
「いや驚きました。うちのスタッフの妹だと聞いていたので、てっきり…」
「てっきりもっと年配の女性だと思いました?」
そう、まったくその通りだ。
アーヤの兄だというスタッフは50歳ほどの壮年だったので、てっきりその妹だから40代の女性を想像していた。
「兄は第一夫人の息子で、私は第三夫人の娘なんです」
そうか、ドバイを始めアラブ首長国連邦を形成している国々は一夫多妻制だと失念していた。
「ところで君は日本語が達者ですね、どこで日本語を?」
「はい、大学生の時に日本に留学していましたから」
「よし!採用だ!明日からでも僕のパートナーとして力を貸してくれないか?」
「そんな安易に採用を決めていいんですか?」
採用が決まって嬉しいはずなのに、あまりにも即決されたことからアーヤはもっといろんな事を尋ねて欲しくて自分なりにシュミレーションしてきただけに呆気ないと思った。
「だって君はうちのスタッフの妹さんなんだし、これ以上身元がハッキリしていることはないよ」
「ありがとうございます!私、頑張ります!!」
拓哉がアーヤを即決したのは身元が確かなのと、肌の色は当然アラブ系でブロンズ色なんだけれど、顔立ちといい、プロポーションといい、日本に残してきた新妻の久美子に雰囲気が似ていたからだ。
「君の採用を祝して乾杯しようじゃないか、どこか良いバーを知らないかい?」
「それなら、以前に私がバイトしていたお店が近所にあるんです。就職が決まったことをお世話になったバーのマスターにも教えてあげたいし、そこにいきません?」
積極的なのはお国柄なのだろうか?
多分、日本の女性なら知り合ったばかりの男に誘われてもやんわりと断るだろう。
街に繰り出すと、すっかり陽が暮れてしまって夜になっていた。
日本のようにこの国も治安が良いのだろうか、若い女性が黒いガウンのようなアバヤを脱ぎ捨て綺麗な肌を露出させていた。
「この国の女性は皆プロポーションがいいんだね」
「一夫多妻制の国ですもの
みんな少しでも裕福な男性の妻になりたいと陰で努力しているのよ」
なるほど、言われてみれば確かにフィットネスジムやエステサロンがあちらこちらにあるのに気づいた。

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