この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
防音室で先輩に襲われて…
第16章 歪んだ依存
(椎名先輩もわたしみたいに……何か、苦しんでる?……なんて、勝手にそう思いたいだけかな。この関係で自分が壊れていくのを止めたく、て)
「先輩はそんな人じゃない…」
乃ノ花は周りに聞こえない声で呟いて、学校を出た。
上級生たちの視線を感じながら、乃ノ花は校門をくぐった。
夕陽が長く影を伸ばす。
彼女の小さな呟きは、風に溶けて消えた。
いつもの帰り道
住宅街の細い道
木々が夕陽に赤く染まり、風が葉を揺らす。
ひとりでゆっくり歩いていると、鞄が重く、肩に食い込んだ。
椎名先輩はわたしをどうしたいんだろう。
おもちゃみたいに、弄んで、壊して?
そして───わたしは?
(わたしは……椎名先輩を、どうしたいんだろう)
好きって、言ったけど。
伝えてよかったの?
胸が締め付けられる。
涙が……ふたたび頰を伝う。
夕陽が目を刺した。
帰り道はまだ続く。
答えは見つかりそうになかった。
──…

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


