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防音室で先輩に襲われて…
第10章 図書館でふたり

 熱い息が……耳朶を湿らせる。舌の先が、耳の穴を軽く舐めるような感覚。

「…ぁ…//………は、い……!」

 乃ノ花は小さく頷いた。膝が、ガクガク震えている。 

 周りに人がいない書架のコーナー。文芸書の棚の奥、たくさんの紙の香り。

 椎名は乃ノ花を棚に押し付けた。

 背中に、硬い本の背表紙が当たる。

 そっと顎を持ち上げられて、長い指が首筋を這う。

 鎖骨の窪みを…親指で抉るように撫でる。 

 そして、椎名にキスをされた。 

 唇が触れた。柔らかくて、熱い。

 椎名の舌が唇の隙間をこじ開ける。ぬるりと口腔に侵入し、乃ノ花の舌を捕らえて、吸う。

 甘い唾液が混じり合う。

 息が苦しい。椎名の舌が、上顎を舐め回す。歯列をなぞる。奥歯の裏側を…舌先で突く。

 ぞくぞくして乃ノ花の膝が崩れそうになると、椎名の左手が腰に回った。

 ビスチェの上から肋骨を撫でられて、親指が胸のふくらみの下縁を這う。

「んぁっ…//」


 ..............チュッ


「……落ち着いた?」 

「ハァ…ッ…!」

 椎名が離れて微笑んだ。

 唇が、濡れて光っている。

 乃ノ花は真っ赤な顔と目で椎名を睨んだ。

「せん、ぱい……!酷い……!」

「君がそんな顔をするからだよ」 

 怒っているのか、照れているのか、自分でもわからない。でも下着は濡れていて、太ももを伝う熱いものが…綺麗な床に今にも落ちてしまいそうだった。 








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