この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
防音室で先輩に襲われて…
第10章 図書館でふたり
乃ノ花の指が、無意識に震えて、椎名の指に絡み返した。
(だ、だめ…… こんなの、図書館で……)
誰かに見られたら。でも、椎名の指は止まらない。
中指が、手首の内側を這う。血管を爪で軽く弾かれて、脈が跳ね返る。そして脈が跳ねるたびに、指の腹で押し返される。ドクン、ドクン。心拍がそのまま伝わる。まるで、椎名が乃ノ花の鼓動を握っているようだった。
──手首一本で、全身が支配されている。
乃ノ花の太ももが無意識に擦れ合った。昨日も椎名にされた淫らな仕打ちを思い出して……。
思い出して、緊張が興奮に変わっていく。下着が、じんわりと湿る。冷房の風が熱くなった頰を撫でるも、乃ノ花身体の芯は燃えていた。
「…ッ…はぁ、…はぁ……!」
ドクドクと心臓が鳴る。
耳元で、自分の鼓動が聞こえる。
涼しい部屋なのに、額に汗が滲む。
握られていない右手が震えてシャーペンを持っていられなくなる。
カタカタと、机の上で音を立てる。
──すると椎名が、耳元で囁いた。
「外に出ようか」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


