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MonsterRaper(仮)
第4章 鳥獣ハーピー
抱き合って泣いている…

戦いたくて
戦った2人じゃない

憎しみあう理由が、無い2人なのに…


「おいっ人間!バケモノを仕留めろ」

エルフたちの叱責に俺は依頼者側を見た。

「バケモノ?」

「ああっ。そこの鳥お…!-」

無意識にホルスターからP220cを取り出し…

「今、俺たちの目の前にいるハーピーがバケモノなら貴様らは何だ?」

昨日は歓迎してくれた者達に…
命を助けた戦士達にもスライドが開きっぱなしの拳銃を向ける--

「や、やっぱり人間に頼むのは反対だったんだっ」

泣いている女を
お腹の子を護ろうとしている女を…

「俺は、女を守る為なら危険を顧みないぞ」

助けることができずに
陸自、猟士、男として何の価値がある?

女を守らない男など生きる意味などない。

「同族で平気に殺し合う人間が…ッ」

「こ、ここにいるのは3匹の魔物じゃないのか!?」

何人かのエルフの剣先が俺と2人に向く

「あってはならない存在(自由の結果)…?」

カオスと化すこの場で唯一心の揺らいでいるだろうヴァルキリーが呟いた。


正義と掲げた者が銃を握り、止めようとした者が銃を掴んだ果てが争いか?

「お前らエルフに剣と魔法があるなら、俺には銃がある…」

一番殺気立っている男エルフを睨み付けた。

コイツらが動いたらマガジンを落としてリロードする
片手でボルト弾を射ちながら左手でクリュサオルを出して、とにかく振り回す

その間にハーピーは、ワルキューレを連れて離脱

俺は…

『エキドナ…』

死ぬ時って好きな女を一番最初に考えるんだな…
血の繋がる精一杯育てくれた母かと思ってたのに

マガジンリリースボタンの位置を親指で意識した瞬間…


「ワシらが望んだハーピーは撃退した…」

酋長が人ごみを掻き分け現れた。

俺は銃口を下げる機会ができた
守る為と割り切ったが、彼らに銃を向けてしまったことは恥ずべきことだ。

「ノワールにも悪いことをした…だが、エルフには絶対に守らなければならない法と秩序があった。Dエルフが自由と理想を求めるように…」

酋長が2人に近づいてゆく…

「ハーピーとエルフの混血児が、新たなる争いの火種となり得るかも知れん。今の時代…火が炎になるのではない。炎が火を探しているのじゃよ」

酋長は2人の前にひざまずいた。
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