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MonsterRaper(仮)
第2章 魔獣ラミア
―ドカッ!!――

突進してきたラミアは、頭突きのような低いタックルで俺の土手っ腹目掛けて勢いよく衝突してきた。

「グッ!!」

俺は6m程、吹っ飛ばされたがアーマーと鉄帽でダメージはさほどでも無い。
片膝を地面につけたままのしゃがんだ姿勢でスグに詰まった薬莢を排除し--
銃を構えようと――

『銃がないッ!?』

吹っ飛んだ時に手を離したッ!?

陸上自衛官失格ッ!!
(元だが…)

ぎゅるギュルぎゅる――

『し、しま…ッ!』

体に蛇尾が巻きついてきた。
俺のまわりをラミアがぐるぐる回っている!

彼女は両手で頭をおさえている。
鉄板入りのアーマーに頭から激突したダメージかッ!?

ギュギュギュッ!

「がぁぁーッ!!」

胴体部分は彼女に完全に絞め巻かれ、両手はフリーだが何もできない。

「ギルドのハンターッ!? 私を狩りに来たんだなッ!!」

お互い苦悶の表情で目線が合う。

『1発は命中してるんだ…もう少しでパラライズするハズ』

アーマーが無ければ骨をやられていたかも。

「私は人間に危害を加えてないッ!! 何で狩りにきたッ!?」

ラミアは虎を思わせる長い指爪で俺な頬に突き立てた。

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