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O……tout……o…
第1章 おとうと
3
『葵ちゃん、しんちゃんと仲良くしてあげてね…』
『うん…』
今でも、あの初対面の心の昂ぶりは忘れてはいない…
『葵ちゃん、真司をよろしくね』
『はい…』
今、顧みると…
このしんちゃんという、新しい弟、義弟の存在のおかげで、この新しい父親、義理のおとうさんをすんなりと、受け入れられたのだと思う。
『しんちゃん…あおい…おねえちゃんだよ…』
『あ、あおいおねえちゃん……』
そんな恥ずかしそうな声や仕草や、いや、その存在全てが可愛くて堪らなかった…
それはまるで、とっても可愛いいペットを迎え入れた瞬間みたいな心の高鳴りであり、昂ぶりだったともいえた。
この母親の再婚、新しい父親、弟…
そして新しい家族…
それから、それら全部がうまく、順風満帆に、この可愛いしんちゃんという存在を中心にひとつの家族として、ううん、幸せな家族になれて過ごしていった。
4人でお出かけしたり…
たまに外食したり…
誕生会も楽しかった…
本当の父親の生前時は単身赴任で、一年の殆どが不在であったから、本当に新鮮で、ううん、幸せな毎日といえたのだ。
そう…
あの時…
あの夜までは…………
ブ、ブ、ブブ……
「あっ」
テーブルに置いたスマホのLINEの通知バイブが震動し、わたしは、ハッ……と、あの頃の懐古の回想から意識を戻す。
そのLINEは彼氏から…
[今から行っていい♡]
それは、タカシからの一週間振りのLINE。
『葵はさぁ、そんなに仕事が大切なの?』
『だって…まだ学生のタカシにはわからないのよっ』
一週間前の夜…
断れない残業続きに、なかなか逢えない事を理由にケンカした…
それ以来のLINE………
そして…
タカシの顔が浮かんできた。
『葵ちゃん、しんちゃんと仲良くしてあげてね…』
『うん…』
今でも、あの初対面の心の昂ぶりは忘れてはいない…
『葵ちゃん、真司をよろしくね』
『はい…』
今、顧みると…
このしんちゃんという、新しい弟、義弟の存在のおかげで、この新しい父親、義理のおとうさんをすんなりと、受け入れられたのだと思う。
『しんちゃん…あおい…おねえちゃんだよ…』
『あ、あおいおねえちゃん……』
そんな恥ずかしそうな声や仕草や、いや、その存在全てが可愛くて堪らなかった…
それはまるで、とっても可愛いいペットを迎え入れた瞬間みたいな心の高鳴りであり、昂ぶりだったともいえた。
この母親の再婚、新しい父親、弟…
そして新しい家族…
それから、それら全部がうまく、順風満帆に、この可愛いしんちゃんという存在を中心にひとつの家族として、ううん、幸せな家族になれて過ごしていった。
4人でお出かけしたり…
たまに外食したり…
誕生会も楽しかった…
本当の父親の生前時は単身赴任で、一年の殆どが不在であったから、本当に新鮮で、ううん、幸せな毎日といえたのだ。
そう…
あの時…
あの夜までは…………
ブ、ブ、ブブ……
「あっ」
テーブルに置いたスマホのLINEの通知バイブが震動し、わたしは、ハッ……と、あの頃の懐古の回想から意識を戻す。
そのLINEは彼氏から…
[今から行っていい♡]
それは、タカシからの一週間振りのLINE。
『葵はさぁ、そんなに仕事が大切なの?』
『だって…まだ学生のタカシにはわからないのよっ』
一週間前の夜…
断れない残業続きに、なかなか逢えない事を理由にケンカした…
それ以来のLINE………
そして…
タカシの顔が浮かんできた。

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