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何処にでもいる悪女
第7章 逢瀬
身を縮め泣きじゃくる私に彼は戸惑っているに違いない。


「紗英さん――今日は…帰ろう…」


彼は私に近寄り、自分のローブで私を包みおでこにキスをした。


「何も言わなくていいから…―― 、僕は貴方が嫌がる事はしたくない。

ゆっくり進もう…。

もし抱けないとしても僕は貴方を思っているから…」


「違うの…孝一さん――…私…」


「無理しなくていいから…」

孝一さんは身支度をはじめた――



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