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何処にでもいる悪女
第8章 黒い影
「どうだね?最近の君は明るくなって益々美しさに磨きがかかってるけど…

誰か良い奴ができたのかな?若い男か?」


「な…!何を言っているんですか?違います」


「ふふ…隠さなくても良いんだ、若い奴は年上の女性に甘えたいものだからね。熟した色気がまたそそるよ。」


「止めてください。本当に違いますから」


「仕事しながら、君をみてる。あの時の君が忘れられ無いんだよ。

もう一度だけ…会いたいんだが…小遣いは弾むよ。」

課長はそう言うと背後から肩にかかった髪を救い上げうなじに触れた…


「お願い、止めてください…」


咄嗟に避けたが…
狭い給湯室の片隅に追い込まれた――


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