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何処にでもいる悪女
第8章 黒い影
その時――――――

ブルブルブルブル…

私のジャケットに入っていた携帯が震えた。

課長は顔をしかめ離れた。

結子からだった。
「はいっ…うわぁ〜、結子様ぁ!!」


[な、何?どうした?何でそんなに必死なわけ?
今、昼休みでしょう?
…さては、エビフライでも詰まらせてた?

ははっ!いつかみたいに(笑)]


陽気に笑う結子に、また救われた。


「ふふふっ!残念、今日は唐揚げだわ(笑)」


電話越しに笑い合う。


神様、仏様、結子様!
彼女には何時も救われる。

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