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何処にでもいる悪女
第8章 黒い影
「結子、私…今日はゆっくり出来ないのよ」


「めったに来ないんだからお茶位飲んでいって。」


「ありがと。お茶位なら…」

「少し待っててね…」


結子の店。

正確には結子の叔母のブティックを任されている。


中高年向けブティックだったらしいが、結子の離婚を機に叔母に任され、20後半〜50代向けのシンプルかつエレガントな洋服に変え、そこそこ人気のブティックなのだ。
若い女性を2人雇う、やり手の経営者でもある。


たまにしか来ないが、割と良心的な価格で私も利用しやすいのだ。


勿論、ピンキリのキリにあずかる位なのだが…



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