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何処にでもいる悪女
第3章 別の私
彼の横顔を見つめてた…
不意に此方を見た彼と目があって、ドキドキしながら目を逸らす私。
"素敵なひと…"
私は心の声を掻き消すように目の前にあった空のシャンパン・グラスを指でクルリと回した。
「良かったらもう一杯付き合ってくれますか?」
「あ…っ…!いえ…そんなつもりじゃ…」
「ははは!分かってますよ。僕がホントに付き合って貰いたいんです。」
「…はい。ふふっ!」
赤くなった私を見る視線が苦しい。
止めようの無い思いが胸を締め付けていった…