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第6章 再会

派手にならない程度に化粧を直し、優しい香りのオードトワレ。


背筋を伸ばして――

初めて会ったカクテルバーに入った。


｢いらっしゃいませ♪｣


バーテンダーさんが迎えてくれた。


｢お連れ様がお待ちです。｣

今日はカウンター席ではなくテーブル席に案内された。

｢やぁ――。暫く振りだね。｣

｢こんばんは。その節はお世話になりました。｣


まともに目を合わせられない…


｢そんなに緊張する？
どうぞ、かけて｣


椅子を引いてくれた。


｢ごめんなさい。ドキドキしちゃって…｣


私を見ながらｸｽﾘと笑う。

｢あ！取り敢えず乾杯しようか。僕達の再会に！｣