この作品は18歳未満閲覧禁止です
何処にでもいる悪女
第6章 再会
「このあと、食事に行けますか?」
「は、はい…大丈夫です。」
席を立ち上がると孝一さんは花束を差し出した。
「貴方を花に例えようとしたけど…薔薇しか浮かばなかったな。はは、キザな男だと笑ってください」
十本ほどの真っ赤な薔薇の花束!
花束を貰うのなんて初めてだった…
感動で涙が溢れる…
「有り難う…」
言葉が出てこない…
花束をギュッと胸に抱きしめた。
「ははっ…薔薇の花たちが羨ましいな!」
照れて笑う孝一さんの目がやさしかった…