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透明な部屋
第17章 管理人権藤の部屋 6/2(月) 23:21
「これは……どういうことなの?」
春香は怯えた目で権藤を見た。
「聞いたままですよ」
「聞いたままって。こんな音声」
「どこで手に入れたのか?」と春香の瞳が訴えている。
「この音声は、私が録音したわけではありません。ある人から、あなたの声がうるさい、証拠があると言って渡された音声データです」
「こんなの録音していいわけない!!」
春香は机を叩いた。
「伊那さん。そう興奮しないでください。落ち着きましょう」
「こんなの落ち着いていられないわよ。本当はアンタが録音したんでしょ? 私を脅すために」
さっきまでの怯えた目は消えて、敵対的な目に戻っている。
「なぜそうなるんですか?」
「とぼけないで。私がアンタにイヤらしい目で見ないでって、クレームつけたら腹いせにこんなことして。こんなの犯罪よ」
春香が怒れば怒るほど、権藤は興奮した。
権藤は、強気な彼女の内面に隠れているものを知っている。
「伊那さん。いけませんね。人を勝手に犯罪者呼ばわりするのは。僕はもう六十過ぎの老人ですよ。今、刑務所に入ってしまったら、一生、塀の中の暮らしですよ」
権藤はそう言って、春香の手に触れた。
春香は怯えた目で権藤を見た。
「聞いたままですよ」
「聞いたままって。こんな音声」
「どこで手に入れたのか?」と春香の瞳が訴えている。
「この音声は、私が録音したわけではありません。ある人から、あなたの声がうるさい、証拠があると言って渡された音声データです」
「こんなの録音していいわけない!!」
春香は机を叩いた。
「伊那さん。そう興奮しないでください。落ち着きましょう」
「こんなの落ち着いていられないわよ。本当はアンタが録音したんでしょ? 私を脅すために」
さっきまでの怯えた目は消えて、敵対的な目に戻っている。
「なぜそうなるんですか?」
「とぼけないで。私がアンタにイヤらしい目で見ないでって、クレームつけたら腹いせにこんなことして。こんなの犯罪よ」
春香が怒れば怒るほど、権藤は興奮した。
権藤は、強気な彼女の内面に隠れているものを知っている。
「伊那さん。いけませんね。人を勝手に犯罪者呼ばわりするのは。僕はもう六十過ぎの老人ですよ。今、刑務所に入ってしまったら、一生、塀の中の暮らしですよ」
権藤はそう言って、春香の手に触れた。

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