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透明な部屋
第17章 管理人権藤の部屋 6/2(月) 23:21
伊那春香。
今日、権藤にクレームを言ってきた女。
前々から勝気な女だと思っていたが、ああまで突っかかってくるとは思わなかった。
忌々しい春香の顔を思い浮かべていた権藤だったが、心なしか興奮の色が見えた。
権藤の妄想の中では、春香を応接室に呼び出している。
彼女は、腕を組んでこちらに敵対的な目を向けて座っている。
権藤はそんな春香の正面に座った。
「今日、お呼びしたのは、あなたにクレームが来ているので、注意喚起のためです」
私にクレーム?
そんな顔をしている春香。
キリッとした瞳は、誰がそんなことを言ってるんだと訴えてくる。
「早く。そのクレームっていうのを教えて」
権藤はその剣幕に押されないように、姿勢を正した。
「大変言いづらいことなのですが、深夜、あなたの部屋から変な声が聞こえるという内容です」
「変な声? それは、どんな声なのか教えてくれないと、どう気をつければいいか、わからないわね」
春香は毅然とそう言った。
まるで権藤の上司のようである。
「私の口から、これ以上のことは言いにくいのです。どうかご理解いただけないでしょうか?」
権藤は深々と頭を下げた。
「だから、何が問題なのか、教えてくれないと解決なんかできない。わかるでしょ?」
机を指でコツコツ叩く春香。
相当イライラしている。
権藤は仕方がないという顔をした。
もう、これを春香に聞かせるしかないと。
「伊那さん。私はこれをあなたに聞かせたくなかった」
権藤は、スマートフォンを机に置いた。
そして、音声ファイルを再生した。
しばらく、無音の状態だったが、微かに「ブーン」という音が聞こえてきた。
「この音が何?」
春香の顔が微かに曇る。
「ここから先です」
「はあーあああああ」
女の嬌声が「ブーン」という音と共に聞こえてきた。
「うんん……すごい」
春香の顔はすでに、真っ青になっている。
この声の主が誰か、もちろん彼女にはわかっている。
「伊那さん。まだこの声を聞きますか?」
春香は呆然としていた。
今日、権藤にクレームを言ってきた女。
前々から勝気な女だと思っていたが、ああまで突っかかってくるとは思わなかった。
忌々しい春香の顔を思い浮かべていた権藤だったが、心なしか興奮の色が見えた。
権藤の妄想の中では、春香を応接室に呼び出している。
彼女は、腕を組んでこちらに敵対的な目を向けて座っている。
権藤はそんな春香の正面に座った。
「今日、お呼びしたのは、あなたにクレームが来ているので、注意喚起のためです」
私にクレーム?
そんな顔をしている春香。
キリッとした瞳は、誰がそんなことを言ってるんだと訴えてくる。
「早く。そのクレームっていうのを教えて」
権藤はその剣幕に押されないように、姿勢を正した。
「大変言いづらいことなのですが、深夜、あなたの部屋から変な声が聞こえるという内容です」
「変な声? それは、どんな声なのか教えてくれないと、どう気をつければいいか、わからないわね」
春香は毅然とそう言った。
まるで権藤の上司のようである。
「私の口から、これ以上のことは言いにくいのです。どうかご理解いただけないでしょうか?」
権藤は深々と頭を下げた。
「だから、何が問題なのか、教えてくれないと解決なんかできない。わかるでしょ?」
机を指でコツコツ叩く春香。
相当イライラしている。
権藤は仕方がないという顔をした。
もう、これを春香に聞かせるしかないと。
「伊那さん。私はこれをあなたに聞かせたくなかった」
権藤は、スマートフォンを机に置いた。
そして、音声ファイルを再生した。
しばらく、無音の状態だったが、微かに「ブーン」という音が聞こえてきた。
「この音が何?」
春香の顔が微かに曇る。
「ここから先です」
「はあーあああああ」
女の嬌声が「ブーン」という音と共に聞こえてきた。
「うんん……すごい」
春香の顔はすでに、真っ青になっている。
この声の主が誰か、もちろん彼女にはわかっている。
「伊那さん。まだこの声を聞きますか?」
春香は呆然としていた。

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