この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
御朱印女と怪談男
第4章 語らい、酔っぱらい
もう、三峯神社に来ることもない、と言っていた。きっと、これで一生会うことはない。それはなんだかひどくもったいないことをしたような・・・そんな気がした。
あーあ・・・せめて名前だけでも聞けばよかった。
ね・・・このままじゃ私の思い出の中であなたはずっと「怪談男」だよ・・・
はあ・・・
ま、しょうがない。これが私だ。
そんなふうに思ってスマホを取り出す。
この電車の後、どうやって帰るか、帰り道を検索するため・・・だった。
いつものクセで溜まった通知をぱっぱと処理していく。その中のひとつ。ついスワイプしてしまった通知に私は「あ!」と思った。
何?今の!?
ペイペイ??
慌てて、ペイペイアプリを開くと、そこには彼からのメッセージがあった。
そう、ペイペイアプリは送金だけではなく、ラインのようなメッセージ機能もあるのだ。
「今日は、ありがとう。
名前、聞くの忘れた。
オレは岸田素直(きしだ すなお)」
それがメッセージだった。
何が、素直だ・・・素直なら、さっさと顔見てるときに言えよ。
いや・・・それはお互い様か・・・。
「ありがとう
私は軽部ゆら(かるべ ゆら)」
→送信、と
「あーなんだ、
神社に来た理由な。
縁結びのためだ」
彼からのメッセージを受信
ちょっと考えて、
「そうだったんだ」
そう打って、少し悩んで・・・
「で?」
と書き足した。
→送信
その後、5分くらい沈黙の時間があって、メッセージが来た。
「叶った・・・かも」
ラビューの大きな窓にきらめく街の夜景が流れていく。
早くも特急は飯能を過ぎていた。
私は、きゅっとスマホを抱きしめた。
胸があったかかったのは、きっと、お酒を飲んだから、だけではない。
そう思うのだ。
あーあ・・・せめて名前だけでも聞けばよかった。
ね・・・このままじゃ私の思い出の中であなたはずっと「怪談男」だよ・・・
はあ・・・
ま、しょうがない。これが私だ。
そんなふうに思ってスマホを取り出す。
この電車の後、どうやって帰るか、帰り道を検索するため・・・だった。
いつものクセで溜まった通知をぱっぱと処理していく。その中のひとつ。ついスワイプしてしまった通知に私は「あ!」と思った。
何?今の!?
ペイペイ??
慌てて、ペイペイアプリを開くと、そこには彼からのメッセージがあった。
そう、ペイペイアプリは送金だけではなく、ラインのようなメッセージ機能もあるのだ。
「今日は、ありがとう。
名前、聞くの忘れた。
オレは岸田素直(きしだ すなお)」
それがメッセージだった。
何が、素直だ・・・素直なら、さっさと顔見てるときに言えよ。
いや・・・それはお互い様か・・・。
「ありがとう
私は軽部ゆら(かるべ ゆら)」
→送信、と
「あーなんだ、
神社に来た理由な。
縁結びのためだ」
彼からのメッセージを受信
ちょっと考えて、
「そうだったんだ」
そう打って、少し悩んで・・・
「で?」
と書き足した。
→送信
その後、5分くらい沈黙の時間があって、メッセージが来た。
「叶った・・・かも」
ラビューの大きな窓にきらめく街の夜景が流れていく。
早くも特急は飯能を過ぎていた。
私は、きゅっとスマホを抱きしめた。
胸があったかかったのは、きっと、お酒を飲んだから、だけではない。
そう思うのだ。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


