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小便臭い変態マゾ牝奴隷でも愛してくれますか?
第10章 歪む世界……現実と夢の狭間……
『雪菜(ゆきな) 視点(してん)』

「それでは、黒川雪菜選手です」

 アタシの番だ。
 照明がまぶしくて、少し頭がクラクラした。
 でも、こんなことで負けてられないわ……頭を振って、足を踏み出す。

 大丈夫、大丈夫……アタシは世界一、美しいんだから、美を競うスポーツで負けるわけありません。

 アタシはゆっくりと体育館の床を踏みしめる。

 歩くうちに顔が引き締まるのが、自分でもわかった。

 緊張しているけど、もう弱気な気持ちは、微塵も感じません。

 背筋をピンと張って、拍手のなかを歩きます。

 練習通りやれば、何の問題もないはずです。

 そう思うと、身体が軽くなったような気がします。

 スタート位置に立って、ゆっくりと呼吸を落ち着かせます。

 シン……と静まりかえった体育館のなかに、軽快な音楽が流れ出す。

 音にあわせて、身体に染みついた動きを開始しました。 

 驚くほど身体が軽い。

 これなら練習の時以上のパフォーマンスを、発揮することができるかもしれません。

 やっぱり『先導くん』は、物知りですね。

 会場の空気のせいか、それとも大会の熱気のなのか、アタシの演技にみんなが注目しているのが……痛いほどわかります。
 曲が盛り上がるのにあわせて、手にしたリボンで大きく円を描く。
 この日のために頑張ってきたんです。
 だから恥ずかしくなんてありません。
 最後のポーズを決めた瞬間……今までで一番大きな拍手が聞こえました。
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