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小便臭い変態マゾ牝奴隷でも愛してくれますか?
第20章 お兄ちゃんとの仲が全然進展しないんですか
 コスプレ喫茶に押し寄せた大勢の客は、ひと目でわかる雪菜のノーブルな佇まいに気圧され、人ごみがモーゼの奇跡さながらのように、真っ二つに分かれていく。
 雪菜は、三人なかではスレンダーといってもよい華奢なカラダつきなのに、まるで教室内にいる全員を一段高いところから、見下ろすかのような鋭い目つき。
 アイヌの民族衣装を身に纏った給仕が得意そうにふんぞりかえって歩き。
 その愛らしい姿に、周囲が道を譲っているのだ。

「お待たせしました、ご主人様。
 当店自慢(とうてんじまん)の『紅茶《チャイ》』でございます」

 雪菜(ユキナ)は、完璧な笑みを浮かべて紅茶を差し出す。
 ちなみに『チャイ』とは、インド式のミルクティーのことだ。

「美味い」

 男子生徒Aが紅茶の味を絶賛する。

「このアタシが淹(い)れたのだから当然でしょ」

 給仕というわりには、やけに偉そうな態度で周囲を突き放しまくる。
 特に異性に対する態度は、厳しめなのだがそれでも男女を問わず、彼女の人気は極めて高く! ヒトの中でも埋もれない魅力《カリスマ》があった。

 内容が『善悪』にかかわらず、納得させてしまうオーラが確かに、彼女には備わっていた。

 ちなみにその紅茶を入れたのは、オレだ。
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