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Night BAR
第1章 BAR
「別れたい。」
私は
「は?」
いつだって
「なに言ってんの?」
独り。
「別れたい、だ?」
本当の愛って
「笑わせんな…」
なんなんだろう
バチン!!
またぶたれた…。
辛くて、
痛くて、
涙もでやしない。
ぶっては怒鳴り散らし
部屋を出て行く彼の背中を
私はただただ見つめていた。
彼から逃れることは
私には、不可能なのだろうか。
いつまで耐えればいいのだろうか。
死ぬまで?
いや、これじゃ、
今にでも死んでしまうんじゃない?
そんなことを考えながら
私はいつものように
彼の自宅を出た。
この間彼がどこで何をしているのかは
知らない。
知ろうとも思わない。
だって私は
もう彼に愛情など
無いから。