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ハートのエース
第4章 ハートのクイーン
ヒロくんはお兄ちゃんを追いだして
カチャリと部屋の鍵をかけた後、
ドカっとあたしが潜り込んでいるベッドの端に座ると
布団の中のあたしに話しかけてきた。
「頼むよ。ナオ。いい加減電話に出てくれよ。
きちんと話をしよう。」
そんな困った声で言ってもあたしは騙されないんだから・・・
「ナオ。好きなんだよ。。。。。」
え?
「ナオ。マサがバイトに呼ばれて
6年ぶりにナオと話すチャンスに恵まれて
思わず手を出しちまった。ごめん・・・
でも、とりあえずオレのものにしたかった。
ずるいって分かってる。
ひどいって分かってても、このあとゆっくり
気持ちをオレに向けさせればいいと思ってた。
6年間待ち続けた、たった数時間のチャンスを無駄にできなかった。
でもまず気持ちを言うべきだったよ。本当にゴメンな」
え?
「ヒロ?ナオ?」
ドアの外でお兄ちゃんがドンドンと
ドアを叩いている音が遠くで聞こえる。
カチャリと部屋の鍵をかけた後、
ドカっとあたしが潜り込んでいるベッドの端に座ると
布団の中のあたしに話しかけてきた。
「頼むよ。ナオ。いい加減電話に出てくれよ。
きちんと話をしよう。」
そんな困った声で言ってもあたしは騙されないんだから・・・
「ナオ。好きなんだよ。。。。。」
え?
「ナオ。マサがバイトに呼ばれて
6年ぶりにナオと話すチャンスに恵まれて
思わず手を出しちまった。ごめん・・・
でも、とりあえずオレのものにしたかった。
ずるいって分かってる。
ひどいって分かってても、このあとゆっくり
気持ちをオレに向けさせればいいと思ってた。
6年間待ち続けた、たった数時間のチャンスを無駄にできなかった。
でもまず気持ちを言うべきだったよ。本当にゴメンな」
え?
「ヒロ?ナオ?」
ドアの外でお兄ちゃんがドンドンと
ドアを叩いている音が遠くで聞こえる。