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第4章 ハートのクイーン

「オレさ・・・
小学生のナオが可愛くて可愛くて。
本当の妹ならいいのに。って毎日思ってた。
でも、だんだんその気持ちが妹としてじゃなくて
女の子としてだって気づいて・・・」

え・・・？

「マジで焦った。高校生の俺が小学生を
好きになるってやばいだろ？
今考えてもやばいと思うわ。
オレ、自分がロリコンじゃねぇかと思って
手当たり次第、彼女を作ったんだよ」

そうなの？

「んでも、キスしても全然ドキドキしなかった。
ナオと手をつなぐほうがドキドキした」

あぁ・・・
あたしが公園で見たヒロくんのキスはこれかもしれないな。

「マジでやばいと思って、オレ、マサに相談したんだ」

なぜ、お兄ちゃんに！！！
普通は好きな子の兄弟になんか相談しないでしょ！

「そうしたら、とりあえずナオが大学生になるまで
手を出すなって言われた。
ナオに選ぶ幅を持たせてやれって。
今、オレがナオを抱え込んだら、ナオは刷り込みと同じで
他を好きにならない。それはナオのためにならないだろ。って」

お兄ちゃんが？