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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第1章 妄想女と不器用男
【妄想女と不器用男】

・・・やっぱダメか?

画面上部に『YURA♪』とあるLINEトーク画面。そのメッセージ欄に5行にも渡って書き込んだメッセージを、俺はまた、バックスペースで消去する。
書いては消し、消しては書いて・・・
これでもう3回目だ。

何を書いているのか・・・いや、書こうとしているのかって?

それは、その・・・なんだ。
友だち!そう、ちょっと変わった友だちができたから、そいつを誘って・・・うん、ただ、なんとなく理由もなく、本当に何の気なしに誘ってランチ・・・いや、夕飯でもと思ったのだ。

たまたま、5日後、今週末の金曜日、いつもは別に一人で飯を作って食べるのだが、この日はなんとなく誰かと食べたいかも?って思って、誘える友人の心当たりがひとりだけだった・・・それだけ、それだけだ・・・

もう一度、俺はメッセージ欄に入力をし始める。

もう少し、ちゃんとした文章の方がいいのだろうか?
ええっと・・・

『軽部様
 今週末、お時間はございますでしょうか?
 つきましては、先日、三峯神社にてお会いした際、大変お世話になったこともありますし、もし、よろしければ夕食をご一緒させていただくことはでき』

ああああっ!!
何だ、これはぁ!!

ラインでこんな文章書くやついるか?
もっと、こう・・・砕けた感じでいいんじゃないのか?

よし、もっと砕けて・・・ラフな感じで・・・

『おっす!俺、岸田!お前、元気か』

・・・っ!!
いやいやいや、俺は悟◯か!?
ラフの意味が違う・・・っ

はああああ・・・・

ぽいと傍らにスマホを投げ出し、ゴロンとベッドに横になる。
マンションの一室、飾り気のない寝室。
光度を最小にしたシーリングがぼんやりとあたりを照らす。

ちらっと横を見ると時計は午前0時に近づいていた。
明日は1月5日。もう仕事始めである。しかも、朝からクライアントのところに行くことになっている。・・・早よ寝なければいけないのに・・・

昨年の12月31日
『縁結びの樹』があると職場の女の子が噂をしていたのを聞いて、気まぐれに行ってみた三峯神社で出会った・・・。

変わったやつだったなあ
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