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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第12章 不運女と福徳男(後編)
そんな風に思って、きゅっと彼の服の裾を握ってみた。
「あのお・・・もしよかったらこれ、使いません?」
じゃあ帰ろうかと福引所を立ち去ろうとした、私達に70代くらいのおばさんが声をかけてきた。その手には2枚の抽選券があった。
「私、これ以上多分買い物しないから、これ勿体ないからね〜。あんた、あと2枚あれば1回引けるんでしょ?」
「いやいや、そんな悪いですよ」
私達に、といったけれども、正確には素直さんに、であった。どうやら、素直さんはこのおばさまの好みだったらしい。
「あんた、いい男だかんね、これ使って奥さんに一発いいもん当ててやりな」
なんて言って結局、二枚の抽選券を押し付けて歩いていってしまった。
「もらっちまったな」
「ま、いいんじゃない?もう一回引けば」
「ゆらさん引きます?」
「素直さんがもらったんじゃん」
ま、確かに・・・そう言いながら、彼がもう一度くじを引いた。
「あ!」
引いたクジを見て、彼が声を上げる。
なんか当たったの?
どれどれと見ると、そこには『1等』の青い文字が・・・。
えええっ!!
彼の顔を見ると、彼もまた、クジの文字とお姉さんの後ろの表とを忙しなく見比べていた。
「あ・・・当たった!!」
「おめでとうございます〜〜〜っ!」
がらんがらんと横にいた男性が鐘を振る。
「一等!国内旅行券10万円、当選です〜〜〜」
その言葉に呆然とする私をぎゅっと彼がハグしてきた。
「やった!10万円!?
どこ行こう!?ゆらさん!!」
そうか・・・旅行・・・
え?旅行・・・っ!?
どうやら私の福の神は、私にまだまだ幸せを運んできてくれてしまうらしい。
人目も憚らずぎゅうぎゅう私に抱きついてくる無邪気な彼を、私もぎゅっと抱きしめていた。
「あのお・・・もしよかったらこれ、使いません?」
じゃあ帰ろうかと福引所を立ち去ろうとした、私達に70代くらいのおばさんが声をかけてきた。その手には2枚の抽選券があった。
「私、これ以上多分買い物しないから、これ勿体ないからね〜。あんた、あと2枚あれば1回引けるんでしょ?」
「いやいや、そんな悪いですよ」
私達に、といったけれども、正確には素直さんに、であった。どうやら、素直さんはこのおばさまの好みだったらしい。
「あんた、いい男だかんね、これ使って奥さんに一発いいもん当ててやりな」
なんて言って結局、二枚の抽選券を押し付けて歩いていってしまった。
「もらっちまったな」
「ま、いいんじゃない?もう一回引けば」
「ゆらさん引きます?」
「素直さんがもらったんじゃん」
ま、確かに・・・そう言いながら、彼がもう一度くじを引いた。
「あ!」
引いたクジを見て、彼が声を上げる。
なんか当たったの?
どれどれと見ると、そこには『1等』の青い文字が・・・。
えええっ!!
彼の顔を見ると、彼もまた、クジの文字とお姉さんの後ろの表とを忙しなく見比べていた。
「あ・・・当たった!!」
「おめでとうございます〜〜〜っ!」
がらんがらんと横にいた男性が鐘を振る。
「一等!国内旅行券10万円、当選です〜〜〜」
その言葉に呆然とする私をぎゅっと彼がハグしてきた。
「やった!10万円!?
どこ行こう!?ゆらさん!!」
そうか・・・旅行・・・
え?旅行・・・っ!?
どうやら私の福の神は、私にまだまだ幸せを運んできてくれてしまうらしい。
人目も憚らずぎゅうぎゅう私に抱きついてくる無邪気な彼を、私もぎゅっと抱きしめていた。

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