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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第8章 女策士と男の覚悟(前編)
☆☆☆
「さて、まずはチョコを作ります」

そう言いながら、えっちゃんが手にしたトートバックから、大量のお菓子の材料を取り出してみせる。

時は2月12日水曜日の夕刻。
そして、場所は何を隠そう、私のマンションである。

私と岸田さんとのバレンタイン・デートの作戦会議をするという名目で、私達は、会社帰りの手近なファストフード店でぱぱっと夕食を済ませたのち、私のマンションに集合していたのだ。

「ええ〜やっぱり作るの〜」
えっちゃんが持ち込んだ無塩バターや小麦粉、パウダーシュガーなどを見て、私は思わず不満の声を上げてしまう。

「買った方が・・・」
「シャラップ!!」

買った方が早い、と言おうとした私の言葉を、容赦なくえっちゃんが切って捨てる。

「ゆらちゃんは、手作りチョコを彼氏に作ったことはある?」
「え・・・な、ないけど・・・」
「手作りチョコを彼氏にプレゼント・・・それは女子が一度は必ず通る道なのよ
 それをしないまま、一生を終えて、あなたはいいの!?」
「え・・・や、・・・あ、・・・はい・・・じゃなかった、いいえ、です」
「それに!手作りのプレゼントと市販品と、どっちが相手に気持ちが伝わると思うの!?」
「それは手作り・・・だと思います。先生。」

あ、先生って言っちゃったよ・・・。

「そうです!・・・手作りプレゼントは重いと感じる人もいます。
 しかしそれは裏を返せば、それだけビンビンと気持ちが伝わるということでもあるんです。分かりましたか!?ゆらさん!」
「は・・・はあ・・・」
「それでは、これから工程を説明します!」

そう言うと、やおらレシピを印刷した紙を私と自分の手元に置く。どうやらネットからそのまま印刷したものではなく、わざわざ作ってくれたもののようだった。

「今日作るのは、チョコはチョコでも、チョコフィナンシェです。工程はさほど複雑ではない割には見栄えがして、かつ、それなりに日持ちもします。材料はそこにある通り・・・ゆらちゃんの家にないと言っていたティグレ型(フィナンシェを焼くときのケーキ型のことね♡)、絞り袋(クリーム絞る袋よ♪)、ケーキピック(ケーキに刺すちっこい看板みたいなやつね☆)、料理用温度計はこれこの通り、こちらで用意しました。」
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