この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第9章 女策士と男の覚悟(後編)
「おっと、もう夕方か・・・」
素直さんが空を見上げる。
私も一緒に空を見た。

真上の空はまだまだ真っ青だけど、空の端っこに行くにつれて、薄くオレンジが混じり始めている。空気が少ししっとりとした夜気を帯び始めているのが肌に感じられる。

これからどうする?
みたいな雰囲気が二人の間に漂い始めた。

・・・素直さん・・・今日も楽しかったよ?
一緒にご飯食べたり、移動しながらおしゃべりしたり・・・。
私の神社談義を楽しく聞いてくれちゃったり。
こんな人、今まで私のそばにいなかったよ。

だから、さ・・・

へへ・・・と笑いが漏れた。

今日、巡ってきた神社は
彼の出張先での安全を祈願した『福徳神社』
出世運向上を願った『愛宕神社』
厄除けと同じく仕事運向上を祈った『神田明神』
だった。

そしてここ・・・、私が最後に選んだこの神社はなんのご利益があるかというと・・・

すうっと大きく息を吸う。
ここが大事なところだ・・・ゆら、落ち着いて・・・練習通りに・・・。

東京大神宮の境内の端っこ、なんとなく、向かい合う私達。
私はおもむろに口を開く。

「ねえ・・・岸・・・、素直さん」
「ん?」
「この神社、なんのご利益があると思う?」
「なんの・・・?」

私に問われて、彼がキョロキョロとあたりを見渡す。
飯田橋という立地のせいだろうか、この時間でもまだまだ沢山の人が境内を行き交っている。

ちょっと、胸がドキドキする。

ここはね・・・そう、小声で言ってから、私は顔を上げる。
そして、一杯の思いを込めて、今できる最高の笑顔を作って、彼に言ったのだ。

「ここさ・・・縁結び・・・なんだよね」
「え?」

正直、縁結びの神社というのはたくさんある。
それは、日本の神様というのは基本的に『むすぶ』という働きを持つからである。だから、縁結びを標榜する神社はそれこそたくさんあるのだ。
もしかしたら、日本の神社全部がそうと言ってもいいかもしれない。

でも、この東京大神宮は、かの伊勢神宮・・・つまりは日本の総氏神と言われている『天照大神』とつながった特別な神社なのだ。

『心を結び、縁を結び、幸を結ぶ』というキャッチフレーズ通り、最高の縁結びパワーを秘めた、日本全ての神社の中でも最強の一社。
/175ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ