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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第12章 不運女と福徳男(後編)
☆☆☆
「ゆらちゃん、なんだか元気だね」

昼休み直前、隣のえっちゃんから、そう声をかけられる。
2月19日木曜日、確かにこの日の私は機嫌が良かった。

昨日の夜、素直さんが来てくれたのが嬉しくて、
一晩中一緒にいてくれたのがすごく嬉しくて、
朝方にぎゅって抱きしめられちゃったのが本当に嬉しくて。

こんなん、嬉しさの三段活用である。

元気にならないわけがない。
仕事場で、ちょっと休憩、と思ったら、こっそり誰もいないところでぎゅって自分の体を抱きしめちゃったりして・・・。そうすると、(幻覚かもしれないが!?)なんだか身体に彼の匂いが残ってるみたいで、それでまた元気になっちゃうのである。

我ながら・・・匂いフェチ過ぎて恥ずかしい。

そんな感じだったので、やっぱり我慢できなくなってきちゃって、えっちゃんとのお昼ごはんが終わったあと、私は彼にラインを送ってしまった。なんでもいいから少し、接点が欲しい・・・そんな気分だった。

Yura♪『会社、間に合った?』

そんな感じのところから始める。どうやら彼もお昼休みだったみたいで、返信がすぐにあった。

怪談男『間に合ったよ。大丈夫』
Yura♪『良かった』

そんな感じで何往復かのライン。

Yura♪『お礼、何がいい?・・・食べたいものとか?』
怪談男『いいってば』
Yura♪『お礼・・・したいんだもん』

なんだかラインだとちょっとだけ素直になれる気がする。
既読がついたが、しばらく返信がない。
おや?と思っていると、ぽーんと返事が返ってきた。

怪談男『何でもいいの?』
Yura♪『もちろんだよ』

既読・・・やっぱりまた時間があく。
あれれ?お仕事始まっちゃった?と思っていると、返信が来た。

怪談男『嫌じゃなかったらだけど・・・俺の家に来てくれたら・・・?』

ドキン、と心臓が跳ねる。
え?・・・家に来てって・・・素直さんのお部屋に?

頭が真っ白になってしまい、返信をすぐ打つことができなかった。
いけないいけない、と思い直し、一生懸命考えをラインに戻す。
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