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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第5章 別れのホームと初めての・・・
また、なにか口実を見つけないと・・・そんなふうに考えていた矢先、週の半ば、水曜日の夜に、彼からこんなメッセージが来た。

『今週末から、28日まで仙台に出張になったんです。
 お土産、買ってきますね』

それを見て、私は軽いめまいを覚えた。じゃあ、今週末は会えないってこと?
なんて。

どうしよう・・・。

そんなこと言っても答えは決まっている。
どうすることもできやしない。

だって、彼とはまだ、一緒に仙台に同行しちゃうような仲でもないし、私に黙って予定決めて!とか拗ねてみたり、ましてや『行かないで』なんて言える関係でもない。
ただただ、黙って見送るくらいしかないのだ。

ううう・・・なんてことだ。

「軽部さん・・・?どうかしたの?なんか今日、ものすごい顔色悪いわよ」

木曜の朝、私は相当、ショックが顔に出ていたと見え、隣のえっちゃんから心配された。月曜から昨日まで、むやみにぽやぽやしていたものだから、それとのギャップで余計におかしく見えたのかもしれない。

「どしたん?」

なんて優しく言われてしまったので、ついつい彼とのことを話してしまった。

「実は知り合いになった男の人がいるの」
「うん」
「で、一回、池袋で食事して、それから新宿で遊びに付き合ってもらって」
「へー」
「で・・・、毎週会ってたんだけど・・・その人から連絡きて、急な出張で今週は会えないっぽくて・・・」

私は至って真面目に話したつもりだった。
でも・・・

「は?」

それが私の話を聞き終えた時の、えっちゃんの第一声だった。
え?なんか私、変なこと言った?

「え・・・っと・・・出張っだよね?」
「そう」
「何日まで?」
「28日までだって」
「え?マジ?」

私とえっちゃんとの間に妙な沈黙が流れた。
そして、数秒後、彼女が、ぶっ、吹き出した。
にゃははははと腹の底から笑って、涙まで流す始末。

「ちょ・・・な、なによ!?」

突然の友人の豹変ぶりに最初は戸惑ったが、そのうち腹が立ってきた。

むかあっ!
人が悩んでるのに!!

そんな私の顔色の変化を見て取ったのか、『ごめん、ごめん』と、謝りながらも、それでもまだ笑っている。そして、やおら私の頭に手を載せてぽんぽんと子供をあやすようにしてきた。
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