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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第7章 名前呼びとすれ違い
☆☆☆
舞台はそうね・・・デートして、ディナーが終わっての帰り道。暗い公園をなんとなくブラブラとしているところね。
それで、ちょっといい雰囲気になったとき、私の方から、彼を呼び止めるの・・・。
『ねえ』
『ん?なんだ?』
白銀のLEDライトが暗闇を切り取っている。
森閑とした公園で、私達はふたりきり、見つめ合っている。
『今日は楽しかった』
『お・・・おう・・・』
突然、私が改まって『楽しかった』なんて言ったものだから、彼は若干戸惑ってしまったようだった。でも、このまま行ったら、またいつも通りバイバイになっちゃう。だから・・・
私は、少しだけ顔を伏せて、息を整える。
やっぱり緊張するけれども、でも、言いたいから・・・そう、したいから。
意を決して、彼の顔を再びしっかりと見つめた。
思いを込めて・・・私の小説の主人公みたいに・・・好きの気持ちをたくさんたくさん詰め込んで。
『でね・・・私、私のことお名前で・・・呼んでくれたら嬉しいなって』
私は一歩、前に出る。彼の手をきゅっと握りしめて、もう一度・・・
『ゆら・・・って・・・呼んで欲しいの。あなただけには・・・』
☆☆☆
きゃあ♡
自分の妄想で赤面しそうになってしまう。
こんなの・・・こんなの、果たして私は真顔で言えるのだろうか!?
でも、でも・・・これね。こ、これしかないわ!
次のデートは2月6日金曜日である。
待ってなさい!私の作家の構成力を持って・・・最高のシチュエーションで名前呼びをさせてあげるんだから!!
帰りの東京メトロ車内、平日月曜日の夕方から、何やら怪しげなオーラを纏いつつブツブツと言っている地味女は、若干他の乗客から遠巻きにされているのに、気づくことはなかったのであった。
舞台はそうね・・・デートして、ディナーが終わっての帰り道。暗い公園をなんとなくブラブラとしているところね。
それで、ちょっといい雰囲気になったとき、私の方から、彼を呼び止めるの・・・。
『ねえ』
『ん?なんだ?』
白銀のLEDライトが暗闇を切り取っている。
森閑とした公園で、私達はふたりきり、見つめ合っている。
『今日は楽しかった』
『お・・・おう・・・』
突然、私が改まって『楽しかった』なんて言ったものだから、彼は若干戸惑ってしまったようだった。でも、このまま行ったら、またいつも通りバイバイになっちゃう。だから・・・
私は、少しだけ顔を伏せて、息を整える。
やっぱり緊張するけれども、でも、言いたいから・・・そう、したいから。
意を決して、彼の顔を再びしっかりと見つめた。
思いを込めて・・・私の小説の主人公みたいに・・・好きの気持ちをたくさんたくさん詰め込んで。
『でね・・・私、私のことお名前で・・・呼んでくれたら嬉しいなって』
私は一歩、前に出る。彼の手をきゅっと握りしめて、もう一度・・・
『ゆら・・・って・・・呼んで欲しいの。あなただけには・・・』
☆☆☆
きゃあ♡
自分の妄想で赤面しそうになってしまう。
こんなの・・・こんなの、果たして私は真顔で言えるのだろうか!?
でも、でも・・・これね。こ、これしかないわ!
次のデートは2月6日金曜日である。
待ってなさい!私の作家の構成力を持って・・・最高のシチュエーションで名前呼びをさせてあげるんだから!!
帰りの東京メトロ車内、平日月曜日の夕方から、何やら怪しげなオーラを纏いつつブツブツと言っている地味女は、若干他の乗客から遠巻きにされているのに、気づくことはなかったのであった。

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