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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第7章 名前呼びとすれ違い
☆☆☆
会社を光の速度で出発したせいで、約束の時間は18時だったのに、17時半過ぎにはもうついてしまった。いくらなんでも早すぎだろうと、自分にツッコミを入れる。
ただ、居ても立っても居られないのも事実だった。
名前を呼んでもらうんだ・・・素直さんに・・・
今日は、それをちゃんと言う。
そう心に決めてきたのだ。
実際のところ、思考の段階で『素直さんに』と名前呼びした時点で、自分がすでに照れてしまっているのだが、慌てて頭を振る。・・・ダメだ、こんなことではいけない。
まだ、待ち合わせまで30分くらいある。この時間に気持ちを整えて・・・
「軽部さん!」
ひゃあ!
その言葉で私は心臓が飛び出るくらいびっくりした。
ええ!そんな!なんでこんなに早く!?
「待たせちゃいましたか?」
なんて言われたけれども、私はブンブンと首を振る。
どうやら彼は自分が時間を間違えたのかと不安になったらしい。違います。私がアホみたいに早く来ただけだし・・・と、謝った。
気を取り直した彼が新宿の地下道を先導してくれようとしたが、どうやら彼自身、新宿の地下に慣れていないようだった。それもそうだろう。この地下街、この1年で工事が入ったせいで、大きく様変わりしているのだ。
外国人観光客からは、そのあまりの奇怪さに『新宿ラビリンス』と呼ばれているとかなんとかかんとか。
案の定、彼も迷ってしまったようだった。
『あ、あれ?』
と戸惑っているので、私はあっちではないかとできるだけさり気なく、方向を示してあげた。実は私は、昨年のクリスマスの時期、ここに買い物に来ており、更に言えば、その体験を元にして、小説を書いていたのだ。
そのせいで、ここの地下の作りなんかも記憶に新しかった。
だから、『それにしても詳しいんですね、新宿』とか言われた時、咄嗟に『小説に書いたから』と言いそうになり、慌てて誤魔化すことになる。
だって、私が書いた小説というのは、官能小説だから・・・である。
その後、レストランの入っているビルに到着して、エレベーターに乗って・・・そう、そうだ。そのエレベーターから見た夜景がとてもキレイで・・・なんだか、すごくロマンチックな気分になってしまったんだ。
会社を光の速度で出発したせいで、約束の時間は18時だったのに、17時半過ぎにはもうついてしまった。いくらなんでも早すぎだろうと、自分にツッコミを入れる。
ただ、居ても立っても居られないのも事実だった。
名前を呼んでもらうんだ・・・素直さんに・・・
今日は、それをちゃんと言う。
そう心に決めてきたのだ。
実際のところ、思考の段階で『素直さんに』と名前呼びした時点で、自分がすでに照れてしまっているのだが、慌てて頭を振る。・・・ダメだ、こんなことではいけない。
まだ、待ち合わせまで30分くらいある。この時間に気持ちを整えて・・・
「軽部さん!」
ひゃあ!
その言葉で私は心臓が飛び出るくらいびっくりした。
ええ!そんな!なんでこんなに早く!?
「待たせちゃいましたか?」
なんて言われたけれども、私はブンブンと首を振る。
どうやら彼は自分が時間を間違えたのかと不安になったらしい。違います。私がアホみたいに早く来ただけだし・・・と、謝った。
気を取り直した彼が新宿の地下道を先導してくれようとしたが、どうやら彼自身、新宿の地下に慣れていないようだった。それもそうだろう。この地下街、この1年で工事が入ったせいで、大きく様変わりしているのだ。
外国人観光客からは、そのあまりの奇怪さに『新宿ラビリンス』と呼ばれているとかなんとかかんとか。
案の定、彼も迷ってしまったようだった。
『あ、あれ?』
と戸惑っているので、私はあっちではないかとできるだけさり気なく、方向を示してあげた。実は私は、昨年のクリスマスの時期、ここに買い物に来ており、更に言えば、その体験を元にして、小説を書いていたのだ。
そのせいで、ここの地下の作りなんかも記憶に新しかった。
だから、『それにしても詳しいんですね、新宿』とか言われた時、咄嗟に『小説に書いたから』と言いそうになり、慌てて誤魔化すことになる。
だって、私が書いた小説というのは、官能小説だから・・・である。
その後、レストランの入っているビルに到着して、エレベーターに乗って・・・そう、そうだ。そのエレベーターから見た夜景がとてもキレイで・・・なんだか、すごくロマンチックな気分になってしまったんだ。

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