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センセイと課外授業
第10章 定期試験
「実はさ…付き合うことに、なって…」
「誰と?誰が?」
「私と…トシくー」
「えええ!!!」
私が言いかけて、莉奈が大きく叫んだ。
クラス中の視線が突き刺さる。
トシくんもこちらを向いて小さく笑っていた。
「ばっ、お、大きいよ!」
「だっ、だって、え、展開はやっ!なに、え?」
「落ち着いて!」
戸惑う莉奈の様子に、私もその気持ちがわからないでもなかった。
だって自分でも未だに実感がないのだから。
(まさかクラスのリーダーのトシくんが私を好きだったとか、信じられないもん…)