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センセイと課外授業
第10章 定期試験
話の途中で山田先生が入ってきて、莉奈は慌てて席に戻った。
「昨日は74ページまで進んだはずだからー」
教科書を出しながらチラリと斜め前のトシくんを盗み見る。
すると、少しこちらを振り返ってトシくんが笑った。
きゅんっ…
胸がドキドキして、子宮がきゅっとしまった気がする。
(あぁ〜心臓持たないよ…)
私は対して笑顔も返せないまま前に視線を移した。
(あっ…)
壇上の先生がちょうどこちらを向いていて、ちがう意味で心臓が鳴った。
先生はすぐに教科書に目を落とすと、何やら話しながら黒板に向き直った。