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センセイと課外授業
第10章 定期試験

気づけば後ずさるようにして扉を背に私は作り笑いをしていた。

「じゃあ先生!帰ります。」

「えっ?あ、ああ。」

「テスト頑張ります。ありがとうございました。」

「気をつけて帰れよ。」

「あっ、そういえばトシが教室で待ってたよー」

さっさと帰りたいのに、追い打ちをかけるような美憂の言葉に私は曖昧に頷いてドアノブに手をかけた。

「ありがと。じゃあ、失礼しました。」

「ばいばーい佳奈!」

「ばいばい。」
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