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センセイと課外授業
第11章 はじめて
「試験やめ!鉛筆おいて!」
担任の声に顔を上げ、すぐに名前を書いてるかチェックする。
後ろから肩を叩かれ回ってきた解答用紙を前に回しながら、私は深く息をついた。
(終わったぁ〜〜!!)
ぐいっと伸びをするとトシ君がこっちを見て笑っていた。
思わず笑い返す。
定期試験最終日。
化学。
手応えはまぁまぁって感じだった。
「かーなっ!やっとテスト終わったねぇえ!」
「おつかれ〜」
鞄を持ってそばに来た莉奈を振り返ると、ちょうどトシ君もこちらに向かってきていた。