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センセイと課外授業
第14章 平穏と雑音
「なっがいねー列。」

「仕方ないよ、できたばっかだし。」

長蛇の列を見て文句を垂れる私の隣で、トシくんが呆れたように笑った。

「お腹すいたねー」

「かなが寝坊して朝ごはん食べてないのが悪い。」

「ご、ごめんなさぁい…」

私が俯向くと、ふわっと右手が優しく包み込まれた。

ふいのことで、指先からピリッと電流が走る。

握りしめた手を、そしてトシくんを見上げるとわざとらしくそっぽを向いていた。

トシくんはこうやって私をドキドキさせるのが得意。

ぎゅっと握り返すと、こっちを見て微笑んだ。

そして、また顔をあげると、あっ、と声を漏らした。

「どうしたの?」

彼に続いて顔をあげる。
目線の先を追ってーーーーー


「山田先生だ。」
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