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センセイと課外授業
第14章 平穏と雑音
「なにしてるんだ?」
「あっ、やまだせんせぇー!」
リナがニコニコしながら、机からお尻を浮かして先生に駆け寄る。
「先生こそなにしてるのぉー?」
「いや、ボールペンをね、落としてしまって…この教室にないかと思って。」
「ボールペンー?高い系?わざわざ探してるってことは…」
「いや、まぁそんなに高くないと思うけど、大事なものだから…」
そう言いながら先生が教卓の周りをかがみながらぐるぐる回る。
リナも一緒になって探す様子を私はなぜかぼうっと見ていた。