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センセイと課外授業
第14章 平穏と雑音
少しして諦めたのか山田先生は立ち上がると肩をすくめて、苦笑した。
「せんせぇ。もしかして彼女からもらったやつー?」
リナが短いスカートをパンパン叩きながら、にやにやして言うと先生は笑った。
「どうだろうね。」
そして私の方をチラリと見て、すぐにリナに目を移した。
(な、なんか無視された気分…)
少なからずショックを隠しきれない。
なにか悪いことをしたのかな、嫌われてるのかな?
一瞬でそんな考えが頭の中をぐるっと回った。
先生はリナにお礼を言うと、早く帰りなさいね、と言ってそのまま教室を出て行ってしまった。