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センセイと課外授業
第7章 クラス会
泣きながら抵抗したとき、いきなり部屋の扉が開いた。
「お客様!店内でのそういった行為は困ります!」
店員さんがすごい形相で入ってきて、後ろからトシ君が決まり悪そうに入ってきた。
みんな慌てて相手から離れ、私も吉川くんを突き飛ばした。
店員がなにやら注意してきていたけど、私は立ち上がって、そのまま鞄を持ち放心している莉奈の手を取った。
「莉奈、帰ろ!」
「ええ~~?まだだよお~~」
莉奈がごねる。
私はいらいらしながら莉奈の手を振り払った。
「じゃあ私はかえるから!もうしらないよ!」
「いいよ~~ばいばあ~~い」
(莉奈のバカ!)
私は身だしなみを整えた男子にまた抱きついた莉奈を横目に、店員とトシ君の隣を走ってすり抜けた。
「あっおい!一之瀬!」
トシ君の声が聞こえたけど、私は無視してカラオケを出た。