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センセイと課外授業
第8章 家庭訪問
物足りない気持ちで授業を再開し、いつもの帰宅時間になってしまった。

(今日はもう…しないのかな?)

期待していると、先生がメガネを外して伸びをした。

「…じゃあ後三回で終わりな。」

「ええ!?」

あまりの唐突さにびっくりして先生を見た。

(で、でも試験もあるし…)

「お前結構できるようになったし、勉強は自分でやるもんだからな。」

先生は立ちあがり、自分のデスクに向かうとコーヒーをすすりながら、私に背を向けて生徒の小テストの採点をし始めた。

「でっ、でも…」

先生との授業はいつか終わってしまうものだけど、こんなに早く終わるとは思ってなった。

思っていた以上にショックを受けていた。

「お前以外にも見なきゃいけない生徒はいるし。」

「私以外…?」

先生は私を振り返ると、頷いた。
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