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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第14章 餓鬼

「いらっしゃいませ…」

自動ドアが開き入店の電子音とやる気のない声が聞こえた。
結奈は驚き健人の陰に隠れるように身を竦める。
客がこっちに歩いてくる。
立ち止まったのが解った。

【視ないでっ……】

「さっさと行けよ…」

「ちっ…何のプレイだよ…」

健人の凄むような声に、中年らしい声が悪態をついて歩き去っていった。

結奈は確かめることすらできない。

「向こうに行ったから…ほら、さっさと脱いでよ…」

「…指示通りにしてきたから…こんなところで脱いだら通報されるに決まってるだろ……」

健人の含み笑いが聞こえる。

「…わかんないすよ…今のおっさんも厭らしい目で視てたし…レジの兄ちゃんも…もしかしたらバックヤードに誰か居るかもしんないし…通報どころか寄ってたかって輪わされるかも…」

【ほんとにこいつはバカだ……ネジがぶっ飛んでる……】

通報されたら、こいつの人生も終わると言うのに。

「カメラだってあるのがわかんない?…通報されたら終わりなんだって……」

結奈は食い下がる。
さっきの客がレジを済ませて出ていくのが解った。 少しだけホッとする。

「あ~ぁ、帰っちまった…はぁ…つまんないの…さすがにAVみたいにはいかないか…了解っす…とりあえず飲みもん買って出ますか…」

「財布…車に…っん……」

不意にリードを引っ張られた。

健人は壁の冷蔵庫からミネラルウォーターを2本引き抜くとリードを手にしたままレジへと向かっていく。

「ここは俺のおごりでいいっすよ…」

結奈は引かれながら胸元のボタンを留めて、健人の陰に身を隠す。
それでも首から伸びるリードまでは隠せない。
サングラス越しに店員を視ると、興味津々と笑みを浮かべていた。

本当に犯されかねないと思った。
早く立ち去りたくて仕方がない。

「袋はご入り用ですか?…」

「このままで…ほら、持ってよ…」

リードを引っ張られ私は店員に姿を晒した。
レジに置かれたペットボトルを掴んで身を竦める。



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