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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第20章 姉の事情

そしてお盆前に、健人くんは妹を味見させろと言ってきた。
そんなのだめに決まっている。
頑なに拒んだ。
でもだめだった。

中学の頃より会う頻度は減っていた。
だから余計に会えた時は燃え上がってしまう。
犯されるように激しく責め立てられながら…言うことをきけ…そう言われると喘ぎながら何度も頷いていた。

健人くんから結奈の情報を聞かれ、知りうる限りのことを教えた。

あの夏の夜は気が気じゃなかった。

【健人くんが私より妹を気に入ったら?……】

陽翔があんなにのめり込んでいるのだから、あり得ないことじゃないと思った。

全てが終わった後、連絡をもらって胸を撫で下ろした。
彼は結奈とは二度と会わないと言った。
いつも自信満々の彼はその夜のことをあまり話してはくれなかった。
それが逆にあやしく思えてしまった。
でもその時は、深く確かめようなんて気にはなれなかった。




それからは陽翔がインフルエンザになったり、 急に結奈から家庭教師を辞めたいと言われたりで事態は急展していった。

陽翔はなかなか結奈に会えなくて苛立っていく。

【そんなに好きなの?……】

由紀子が自ら撒いた種なのだ。

陽翔の成績は色仕掛けの勉強でこんなにも良くなってる。
妹が居なくなって成績が落ちるのは、然程問題じゃない。
最初から、本気で美大だの、いい大学だのに入れたいわけじゃなかったのだから。
妹のことにしたって、いい仕事が決まるなら賛成してあげたいに決まってる。

でも、なんでこんな急に?
それになんだか急いでいると思えた。
妹の事情は知らないが、息子の傷つく姿は見たくなかった。
息子と妹に嫉妬し、矛盾してると解っている。
最後はきちんと二人の時間を作らなきゃと思った。
それなのに、あの電話だ。
やっぱり健人くんは妹とも続いてる?
間違いなく、真っ先に疑った。



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