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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第22章 文化祭

【陽翔は?……】

やたらと目を引く綺麗な女生徒がいた。
部長と声をかけられている。

【なるほど…なんかしっかりしてそうだ……】

思いきって中に入っていった。
するとその部長と呼ばれる生徒に声をかけられてしまった。
近くで見ても美人だと思った。

「ご入場ありがとうございます……ゆっくりと観ていってください……」

なんか育ちの良さそうな女の子だった。
キョロキョロしてみるがやはり陽翔は居ないようでホッとした。

「ありがとうございます…じゃあ、ちょっと観させてもらいますね……」

【へぇ…これ全部高校生が描いてんの……上手いもんだね……】

と思いながらも足早に進んでいく。

そして、額の下に陽翔の名前を見つけて立ち止まった。

「林檎……」

白いお皿の上に、半分に割られた林檎が切断面を見せて、もう半分が伏せられている。

それだけの絵だった。
それだけの絵なのに、惹き付けられていく。
伏せられた林檎の赤は真っ赤だった。

【いや、深紅?…紅玉なのかな……】

視ていくほどに印象が変わるような赤。

【紅玉じゃない… 紅玉はこんなにも蜜を溢れさせたりしない……】

林檎の芯の部分はまるで淫裂を割り開いたような形をしてる。
そこから滲み出る糖蜜が膣口から滴るように濡れ光り、お皿からも溢れ落ちてる。

「なに……これ……」

【林檎じゃない……女性器だ……こんなにも濡らした……】

「気になりますか?……」

背後から不意に声をかけられて、一瞬呼吸を止めた。

栞が、陽翔の絵の前に立つ女性に声をかけていく。

「凄い画力ですよね…この作者、まだ一年生なんです……」

このひと、頬を赤くしてる。

【もしかして解るの? ……】

絵の具に塗り込められた、一番下の下書きが…。

【私の……なんですよ……】

「そ、そうなんですね…ほんと…上手ですね……」

結奈は部長さんとおぼしき生徒に声をかけられながらも、陽翔の絵から目が離せなかった。

【陽翔…あんたなんてモノ描いてるの……もしかして私の?……いや、違うよね……なんとなく私のじゃない気がする……誰の?……私以外に居るの?……】

結奈の女の芯が疼いていた。

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