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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第9章 触指

「お義兄さんもお盆には帰ってくるんじゃないの?……」

二泊三日だなんてちょっと考えてしまう。

「そうなんだけど久しく行ってないから…帰ってくる前に向こうのお掃除とかしたいのよ……嫌なの?…陽翔の面倒見るの?…」

穏やかな口調で本人の目の前で言ってくれる。
そんな言い方されたら断れるわけがない。

「嫌なわけないでしょ……いいよ、その代わりここじゃなくて私のマンションで預かるからね……陽翔もいいよね?……」

そんなの、だめなわけがない。
陽翔は何年振りに母に抱きつきたくなった。
叔母の住むマンションに行ったことは一度なかった。

「よ、よろしくお願いしますっ…」

そう答えた声は裏返っていたらしい。
母と叔母は顔を見合せ笑っていた。

明日はドライブ…それで来週は叔母の家に泊まれる。

【だめだ…顔が笑ってしまう…】

それを察してくれたのか。

「姉さん…トンカツ私の分もあるんでしょ?…手伝うよ……」
「もちろんよ、結奈の好きな大根おろしもあるから……じゃあお願いね…」

母と叔母はキッチンで料理を作り出した。
当然、陽翔の視線は叔母だけを追っていた。
時折、視線に気づいた叔母が微笑んでくれた。
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