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路地裏文化研究会
第1章 プロローグ
 履歴書の様式には顔写真を貼る欄があります。受験のときに用意した顔写真の余りを封筒から取り出してみました。制服姿のわたしは、いかにもなんの取柄もありません…というような無表情。思わずため息が出ました。

 こんな顔を履歴書に貼り付けて『御社を希望する動機は…』などと語ったところで何になるのでしょう。こちらに来て、美容室だけは見付けましたが、おしゃれな感じのするところには足が向きません。おばあちゃんがひとりでやっているようなお店で、伸びた分を切ってもらうだけにしています。ですから、髪型もほぼ変わっていません…。

 履歴書に自信をもって書けることと言えば”趣味・特技”の欄に”読書”と書くことくらいしかありません。ただ、それすらも書くことがためらわれるところはあります。採用面接で読書の内容を問われて”官能小説や成人向け漫画全般です…”などと答える訳にはいかないでしょうから…。

 ”古書店を冷やかしたり、喫茶店でお茶したり”なんて、いかにもな文系女子をイメージしてくださっていたら申し訳ありません。真実を言えば、古書店で官能小説や成人向け漫画を探しては、喫茶店で中身をそっと確かめるのが、わたしのよくある行動様式…密かな愉しみなのです。地元でこんな本など買えもしませんから、このことだけは都会に出てきてよかったと思っています。

 なぜわたしが、そういう本や漫画が気になるようになったかは、いずれお話しようと思いますけど…。古書店が集まっている一角には、”そういう本”ばかりを扱っているお店もあって、前を通るたびに入ってみたいという気持ちにとらわれます。でも、いかに都会でも、ましてや女子なのに、そういうお店に入る勇気はないので、入ったことはありません。
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